
1. 入社の動機
検査技師として約7年間、地方の総合病院で勤務していました。心電図検査技師の資格のひとつは、病院勤務中に取得しました。当時の病院では「エコー検査が花形」で、「心電図検査は時間がかかるし地味」といった雰囲気がありました。だからこそ、誰もやっていないことに挑戦しようと思い、心電図を極めることにしました。
その後、家族の仕事の都合で東京に移り、クリニックや解析センターで心電図の解析業務に携わっていました。ある日、検査技師の働き方について何気なく調べていたところ、技術職専門の求人サイトでカルディオインテリジェンスを見つけました。「AF(心房細動)をAIで検出する? すごい!」と驚き、思わずブックマークしていたところ、採用担当の方から連絡をいただき、トントン拍子で転職が決まりました。
従来の心電図解析は時間がかかりますし、もちろん一人ひとりの患者さんに向き合うことも大切ですが、もっと広い視点で多くの患者さんの役に立てるのではないかという思いがありました。
2. 仕事内容
現在は、お客様からの問い合わせ対応や要望への対応が主な業務です。病院勤務の経験があるため、声を聞くだけで温度感が伝わり、何を求めているのかも容易に想像できます。そういった点では、お客様に寄り添った対応ができていると感じています。
最近では、開発部門のメンバーと一緒にデバイスの検証(SmartRobinによる解析精度の確認など)にも関わっています。また、アプリのボタン配置や仕様について「こうした方が使いやすい」といったアドバイスも行っています。
3. 1日の過ごし方
毎日決まった業務があるわけではなく、サービスの品質チェックや問い合わせ対応など、ルーティン化されていない業務が中心です。もちろん定期的なミーティングもあり、その際には資料作成やデータ収集、検証結果の報告などを行っています。
現在子育て中で忙しい日々ですが、残業が少なく、定時内で業務を終えられるよう自分でスケジュールを立てて進めています。仕事とプライベートをしっかり切り替えられる環境ですし、育児支援制度もベンチャー企業ながらしっかり整備されていて、とても働きやすいと感じています。
4. やりがい
問い合わせ対応や品質チェックなど、自分の行った業務に対して直接フィードバックをもらえたり、迅速な対応に感謝の言葉をいただけたりすることにやりがいを感じます。また、開発部門に提案した内容が実際の製品に反映されることも嬉しいですね。
病院勤務時代はドクターの指示に従って動くことが多かったですが、今は自分で考えて提案できる点が魅力です。入社直後に感じたことですが、部署間の距離が非常に近く、少し規模の大きい組織では部門間のやりとりに時間がかかりますが、ここでは聞きたいことがあればすぐに聞ける、個人間でやりとりできる環境がとても良いと感じています。
5. 今後やりたいこと
現在の部署には属人的な業務がまだ残っているため、そこをできるだけ自動化していきたいと考えています。AIによる解析を行っている会社だからこそ、カルディオインテリジェンスらしい業務の進め方を追求していきたいです。新しいツールの導入にも柔軟に対応してもらえるので、提案や試行錯誤がしやすい環境です。
また、仕事とは直接関係ないかもしれませんが、開発部門のエンジニアの方々が使っているコードを見る機会もあり、内容はまだ理解できていませんが、今後は勉強して「カルディオインテリジェンスにいる検査技師だからこそ」のスキルを身につけたいと思っています。
6. カルディオインテリジェンスに興味を持った方へメッセージ
検査技師というと、今でも病院勤務が主流と思われがちです。私自身、病院勤務時代はランチをゆっくり食べる時間がなかなか取れず、休憩中は外に出ることもできなかったので気が休まることがありませんでした。でも、それが当たり前だと思っていたんです。
もちろん病院や医療現場は非常に重要ですが、病院とは違う働き方もあるということを知ってほしいです。「やってみようかな」という気持ちがあれば、きっと道は開けると思います。
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